長岡新聞2004年08月01日

「7.13水害」から1ヵ月半 今後の対応と改善点 行政と民間の連携が必要



7.13水害では、稚児清水川が見附以内の刈谷田川合流付近で決壊し、その水が6韓時間後に新組地区に達するなど、これまでの経験では考えられないような被害が起きた。幸いに長岡市内には人的被害は発生しなかったが、近隣の市町村では5人もの尊い命が失われた。 「備え在れば憂いなし」のことわざ通り、水害の記憶が薄れないうちに今回の対応について真剣に検証し、今後の防災対策や災害発生時におけるマニュアルを策定する必要がある。 学生時代に学生ボランティア代表を務め、この度の水害に100人以上の学生ボランティアを招請した桑原望市議に、7.13水害に対する意見や感想を聞いた。


私は学生時代に「国際ボランティア学生協会」の代表を務め、福井県三国町の海岸で起きたロシア船ナホトカ号の、流出油の回収にボランティアとして参加するなど、多くの経験を、持っている。災害が起きたときの状況を現地で身をもって体験している。 水害で床上・床下浸水が発生しても、行政は個人資産には手を出さないから、屋内の土砂排出はボランティアの仕事になることは分かっていた。だから水害発生直後に長岡市および市社会福祉協議会に、ボランティアセンターの早期設置を進言した。最初はなかなか必要性を理解してもらえなかったが、同センターは15日に立ち上がった。 国際ボランティア学生協会にボランティアの俗事派遣を要請した。彼らはボランティア活動に慣れており、必要な用具や目袋などの装備と、当座の食料を持参する。屋根のある所があれば自活出来る。


15日に先発隊10人が来岡うぃ私の実家に泊まって活動をした。17・18日は応援舞台が到着し計30人が乙吉町などで活動した。被害の大きかった中之島町への第二陣は22日に先発隊10人が、24・25日は後続部隊も到着し100人規模で活動した。 私は全ての日程で学生らとともに現地入りしたが、行政のボランティア活動に対する認識の低さを痛感した災害復旧には行政とボランティアが、公共の部分と民間の部分を担う両輪として、相互に連携しながら機能する枠組みが必要だ。 長岡市内では市役所が被害を受けなかったため、比較的救援活動がスムーズにいった。一方中之島町では役場が被害を受けて機能しないためボランティアや、支援を表明している長岡市との連携がうまく取れていなかった。ボランティア組織からノウハウはたくさんあると思うので、この度の水害を徹底的に検証し、実践に即したマニュアルづくりに生かさなければならない。


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